佐賀大学佐賀大学の授業を受けてみよう
2017年9月9日(土)
シナリオをつくろう
教育学部教授 角和博先生
演劇を題材とし、これからの時代を生きる子どもたちに求められる資質について講義していただきました。演劇「シンデレラー」や「演劇入門(平田オリザ著)」をグループで読み合わせした後、各自でシナリオ作りに挑戦しました。多くの子どもたちが初めてのシナリオ作りでしたが、知らない世界を知り、貴重な体験になったと思います。
放射線を測定しよう
総合分析実験センター准教授 寺東宏明先生
放射線とは何か、どこにあるのか、その生命に与える影響について講義をしていただきました。その後、身近な放射性物質カリウム40を、入浴剤、肥料、塩化カリウムより、GMカウンターを使って検出しました。放射線量が線源から離れると減少すること、放射線が紙やアルミホイルで遮蔽できることを確認しました。子どもたちにとって、放射線や放射能に関する報道を、より正しく理解するための貴重な知識と経験になりました。
声楽の授業を受けてみよう
教育学部教授 板橋江利也先生
声楽の授業では、ペットボトルを使った呼吸法や感情表現の仕方など、歌を歌うための方法を学びました。特に歌を歌う前に朗読をすることをすすめられ、意外と難しいと感じている生徒も多かったようです。先生の素敵な歌声が聴けたり、またこれからの人生で役に立つお話も聞けて、学びの多い講義となりました。
太陽光発電が拓く未来~その仕組みから最先端テクノロジーまで~
工学系研究科教授 田中徹先生
太陽光発電の話の前に、火力・水力・太陽電池・原子力との違いを教えていただきました。今、屋根につけられている太陽光発電用のパネルと、IC用シリコンを子どもたちは手にとって見ていました。コスト面や出力の不安定がこれからの課題となりますが、温暖化の防止とCO2削減になればとてもいいことであることを学びました。
WiFiはどうしてつながるのか!?
工学系研究科教授 豊田一彦先生
WiーFiの仕組みについて、電磁波は電界と磁界が組になって伝搬していくことを電波が伝わる実験を通して分かりやすく学ぶことができました。私たちの今ある明るい生活は、科学者の努力し続ける力・周りにあるチャンスをつかむ力があったからこそ。先生の言葉に子どもたちも刺激を受けたようです。
気管支ぜんそくの最新の治療~吸入治療薬を体験してみよう~
医学部内科学講座呼吸器内科講師 高橋浩一郎先生
気管支ぜんそくという病気の原因、症状、治療方法等を、イメージ図を利用し視覚的に分かり易く説明して頂き、実際の吸入治療薬(デモ版)を使用し吸入の体験をさせて頂きました。最後には、質問時間を頂き生徒たちの疑問質問に細やかに回答頂き大変に有意義な経験をさせて頂きました。
『あなたの知らない音の話し』~音が見える!?~
医学部総務課先端医学研究推進支援センター技術専門職員 立石洋二郎先生
人間に聞こえる周波数を実際に聞き、聞こえる音、聞こえない音を体感することができました。また、子どもたちは珍しい6種類のヘッドホンを実際に手に取って、音の違いを興味深く聞き比べていました。音(音楽)は、心体に与える影響も大きく、環境音楽、α波音楽、音楽医療と、医療の現場でも利用されていることを学びました。
東北と九州の郷士玩具から~受け継がれる模様や形を見よう~
教育学部(幼小連携教育コース)准教授 和田学先生
海外の玩具や身近な日用品とのコラボレーションにより、姿を変えて受け継がれているユニークなこけしスタイルを紹介されました。一見似ている姿のこけしもよく見ると地方により表情が違い、また角度を変えて見ることでふしぎな模様に気づくことができました。こけしにも寿命があり、時とともに色や質感が変わっていく切なさを感じました。ものの見方を少し変えると、世界が広がることを感じました。
くずし字を読もう!
全学教育機構准教授 中尾友香梨先生
講義を受けた生徒は全て3年生で、5グループに分かれ字母表を基にくずし字を読む体験をしました。現代の文字で出版された本は、全体の1%くらいしかないということに、とても驚きました。くずし字を読めるようになれば、昔の時代にタイムスリップすることができると実感した興味深い楽しい授業でした。
『健康をまもる予防医学』
医学部医学科社会医学講座予防医学分野准教授 原めぐみ先生
「疫学」という研究手法を用いて、生活習慣や環境要因にゲノム情報を取り入れることで、体質に応じた病気の予防方法についての研究がなされていることを学びました。講義の中では、アルコールパッチテストも行い、遺伝子多型と体質の関連についての理解も深まり、これからの学習への期待や興味が高まったようです。
鉛筆から始まる最先端エレクトロニクス
工学系研究科循環物質化学専攻准教授 坂口幸一先生
私たちの日常生活を支えているエレクトロニクス。その最先端の研究開発について、「グラフェン(炭素の2次元シート)」に関する内容を中心に、映像も交えながらお話をいただきました。日頃何気なく使っている鉛筆の黒い線、あれがこんなに途方もなく深い世界だったとは・・・驚きでした。
身体活動と脳機能
医学部講師 西田裕一郎先生
脳の記憶と運動の関係について講義して頂きました。軽度の認知症と診断された方に予防法を4年ほど実行してもらった所、18名のうち16名は正常に戻った具体的な方法を教えて頂きました。生徒たちも認知症チェックやスロージョギングの方法など真剣に取り組み、印象に残る講義を受けることができました。
医師のアタマ・ワザ・ココロを創る~「問題基盤型学習」を体験してみよう~
医学部教授地域医療科学教育センター長 小田康友先生
佐賀大学では、知識の習得だけでなく、実際の現場で患者に対し病気の診断と治療ができる「問題基盤型学習」に力を入れておられます。事実を把握し診断仮説を形成し検証するために情報収集されています。直感ではなく客観的に見る事が大事だと言われていました。仮説をたてて説明していただきとてもわかりやすかったです。
食品の毒と薬の話し~農薬とカフェインを例に~
農学部准教授 上野大介先生
上野大介先生の自己紹介から講座は始まりました。「冷凍食品の毒物混入」や「エナジードリンク大量摂取による死亡」など身近なニュースを軸にお話は進み、普段自分たちが摂取している塩やコーヒーに含まれているカフェインの毒性について等、大変興味深い内容となりました。普段何気なく口にしている食物ですがそれにも毒性があり、食品の安全性は適度な「量」が重要だということを学びました。
脳とこころのつながり~神経心理学の視点より~
医学部医療教育部門准教授 坂本麻衣子先生
神経心理学は、日本ではまだ新しい分野になりますが、医療現場では欠かせない役割を担っていることを知りました。神経心理学の歴史・脳の構造・認知機能など詳しく説明をうけ、脳が精神的機能にも深く関係している事も教えて頂きました。最後に実際の認知機能判断に用いられるMMSEテストを全員で行い、必要性への理解がさらに深まる貴重な時間となりました。
宇宙論入門
工学系研究科教授 船久保公一先生
宇宙は常に膨張しつづけています。それは空間そのものが膨張しているからです。また、その膨張の仕方はエネルギーの密度によって決まるということを学びました。宇宙の始まりはわかっていません。しかし、初期の宇宙は高温、高密度があり、それがじわっと冷えて今の宇宙になっていることを学びました。
日本のものづくり、ことづくりに携わる女性との対話
ダイバーシティ推進室特任助教 荒木薫先生
第1部では小児科医でもある荒木薫先生の他、ゲストスピーカーの佐賀県行政書士会行政書士の江口京子さん,亀屋硝子(株)の杉本あけみさん、ヤマトカンキョウ(株)企画課の山下千明さんから「ダイバーシティ」の概念や個性を生かし各々が社会で活躍することの重要性、夢を持ち続けることの大切さなど大変貴重なお話を伺うことができました。第2部のグループトークではゲストスピーカーの方々と直接お話しできる機会を設けて頂き、現在の仕事内容について詳しく伺うことができ生徒たちは熱心に聞いていました。最後に教育学部の岡島俊哉先生から実験を交えて、多様性を受け入れ伝えることが必要不可欠だと学びました。
人工知能が切り拓く近未来について一緒に考えてみよう!
工学系研究科(理工学部)准教授 和久屋寛先生
人工知能の普及により「2045年」には人間が追い越されるのではないかといわれています。講義は双方向型の授業で行われ、①「人工知能」とは、どんなものか。②「人工知能」とは、どんなところでつかわれているか。③みなさんは「2045年」に何をしているでしょうか。というテーマに対して様々な意見交換ができました。今後、子どもたちが考えた人工知能の可能性がどんな形に実現されているか楽しみです。
心臓の構造と働きを学んでみよう
医学部卒後臨床研修センター准教授 吉田和代先生
医者にかかる順番で勉強する授業で、ハワイ大学のPBLを取り入れた授業を体験してきました。色々な症状から仮説を立て、次に人体模型で心臓の音を聞いたり、エコーを見せてもらいました。治療法も映像を見て説明してもらい、終了後、質問する子どももいて関心を持ってくれたようです。